1瓶の薬局:善いオイル、悪いオイル:ヴァージンココナッツオイルの話(必須脂肪酸と悪玉トランス脂肪酸)

公開日: 14:41 EVCO VCO アレルギー エクストラバージンココナッツオイル ココナッツオイル トランス脂肪酸 メタボ 高血圧 心臓病 西垣博士 大腸がん 乳がん 肥満

一瓶の薬局:善いオイル、悪いオイル:
ヴァージンココナッツオイルの話


必須脂肪酸と悪玉トランス脂肪酸


必須脂肪酸と欠乏


オメガ6系脂肪酸(リノール酸など)やオメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸など)は、私たちの身体の中で合成されないため、必須脂肪酸と呼ばれる。

必須脂肪酸の欠乏は血中脂肪量の異常や動脈硬化の原因となる。

一方、天然ココナッツオイル(VCO)と必須脂肪酸添加食を与えた場合、コレステロールを負荷したとしても、動物には異常は認められなかった。

水素添加はココナッツオイル中の必須脂肪酸を飽和化し、更に有害なトランス脂肪酸に変化させてしまう。


「飽和脂肪酸は悪い」というスローガンによって、幾つかの臨床試験の標的になったのがこれらの動物性脂肪だった。動物性脂肪は決して悪玉の脂肪ではないのだ。


Hayes博士の必須脂肪酸であるリノール酸を用いた研究では、12%以上を与える試験は行なっていない。

多くのアメリカ人が現在摂取しているリノール酸摂取量が20%、30%あるいはそれ以上である場合、何が生体内で起きるか?

アラキドン酸は総ての細胞の形質膜中のリン脂質に取り込まれる。
細胞が何らかの刺激を受けると幾つかの酵素反応によって、様々なエイコサノイドと呼ばれる活性物質に変換される。

血液中の血小板はトロンボキサンA2物質を生成し、血管を収縮、血小板凝集を引き起こし、血栓を形成する。

体細胞はPGE2, PGF2αPGD2などのプロスタグランジンを生成し、PGE2は生体防御や修復のために炎症を引き起こす。

気管支の平滑筋や他の細胞は、ロイコトリエンを放出し、気管支の収縮(喘息)やアレルギー反応を誘起する。


トランス脂肪酸 -悪玉脂肪-

部分水素添加や高熱処理によって、不飽和(水素が結合していない)炭素原子のトランス化は、天然状態では曲がっている分子構造が、まるで飽和脂肪酸(しかし不飽和脂肪酸である)のように真直ぐに変化してしまう。
この様な異常な物質は身体の正常な働きを妨害してしまう。




左が1価不飽和脂肪酸のオレイン酸:天然シス型
中央が水素添加によるエラジン酸:トランス型
エラジン酸は飽和脂肪酸のステアリン酸(右)と似て分子は真直ぐ



トランス脂肪酸は、ずっと以前から動脈硬化の危険要因を増加させる事が知られており、LDLやリポ蛋白の増加、HDLの減少を引き起こす。多くの研究によって、このことは明らかになっている。 

同様に、Pietinenらはフィンランド人男性でトランス脂肪酸摂取と冠状動脈疾患に有意な相関性を認め、冠状動脈疾患による死亡とコレステロールや飽和脂肪酸の摂取とには相関がないと報告している。 

しかし、ようやく米国食品薬品庁(FDA)はトランス脂肪酸の危険性に目覚め、2006年1月までに総ての加工食品にはトランス脂肪酸量を表示するように求めた。


トランス脂肪酸中毒は減少するかも知れないが、リノール酸毒性はこのオイルが使用される限り続くであろう。 


トランス脂肪酸とは?

構造転換された非天然型のトランス脂肪酸は、量に拘わらず悪い脂肪だ。

事例を挙げると、Walter Willetとハーバード大学医学部公衆衛生学教室は、8万人以上の看護婦を対象としたコホート試験でトランス脂肪酸摂取量と心臓冠状動脈疾患に正の相関性を報告している。

部分水素添加によって製造されトランス脂肪酸に富むマーガリンやショートニングは、多種類の食品加工に使用され、西欧文明国のスーパーマーケットの棚に満ち溢れている。


トランス脂肪酸を含む食品

20064月に米国の医学雑誌に報告された研究では、世界中のマクドナルドとKFCで販売されているフレンチフライとチキンのトランス脂肪酸を測定し、多量に含有されている事を確認している。日本は調査対象に含まれていないが、同様のことが言えるであろう。

米国の栄養学会誌(1999年)の報告では、以下の食品にトランス脂肪酸を確認している。




白色パン、小麦パン、クロワッサン、クラッカークロトン朝食用セリアル、
ケーキクッキー、マフィン、パイの殻、チョコレート、ポテトチップス、ドーナッツ、ピーナッツバター、肉パテ、パン粉をまぶしたチキンスープソース
フィレンチフライハードマーガリン、ソフトマーガリン


上記食品中赤字で示した食品には、脂肪中の20%以上がトランス脂肪酸であり、特にクラッカー・クロトン・フレンチフライ・ハードマーガリンに顕著だ。

歯ざわり、食感、また加工時間の短縮、長期保存可能などの理由で、加工食品のほとんどで毒性のある人工油が使用されている。

ファーストフード店で提供される食品の総てが肥満などの原因食品と断定してよい。
トランス脂肪酸食品を食べた妊婦では胎児、授乳期婦人は母乳を介して乳児へ移行することが明らかにされている。

食品表示にトランス脂肪酸量が記載されている良心的な食品を購入、大規模に製造される食品やファーストフード食品を避け、昔ながらの自然素材を使用した食事に変えることが必要だ。



トランス脂肪酸規制

トランス脂肪酸の有害性、毒性が明らかになっているため、製造業者保護から消費者保護への転換が始まっている。

デンマーク
2003年、トランス脂肪酸含有食品販売の規制と水素添加油の使用禁止の動き
EU
検討中
英国
2007年末までに主要食品販売店はトランス脂肪酸添加食品販売の中止
米国
200611日までに食品表示を改定(200811日まで延長)
1
食トランス脂肪酸含量が0.5g以下ならゼロ表示可能
全米各地の都市独自にトランス脂肪酸使用の規制が行われている

2018年までにトランス脂肪酸含有食品を全面的に禁止
オーストリア
ファーストフード店にトランス脂肪酸使用の禁止を求めている
1996
年よりマーガリンにトランス脂肪酸は使用されていない
カナダ
2009年までにトランス脂肪酸含量を5%以下にする
日本
規制なし
韓国
2008年より米国と同様の規制



トランス脂肪酸の有害性


多くの疫学研究は、工業的に合成したトランス脂肪酸を含む食品によって様々な疾患の原因となる事、あるいはその可能性を明らかにしている。


大豆油(サラダ油)に豊富に含まれるリノール酸やオレイン酸由来のトランス脂肪酸が原因と考えられる。
トランス脂肪酸が細胞膜の脂質組成を変化させ、機能異常を来たすことが原因と推測されている。

トランス脂肪酸が多く含む食品を大量摂取する米国、欧州では心臓病、肥満、乳がんの発生率が高く
ココナッツオイル主体の食生活の東南アジア、欧米食が優位でない地域では低いことが報告されている。




Hayes博士が行ったオメガ6系リノール酸の動物実験やヒトでの研究によって、リノール酸摂取が34%あるいはそれ以上である限り、同時に投与される脂質が何であれ、悪玉コレステロールと呼ばれるLDL-Cに影響を与えなかった。

しかし、リノール酸摂取がこれ以下の場合、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸+ミリスチン酸はLDL-Cの血中レベルを増加させた。

このことから、部分水素添加ココナッツオイルを投与した動物実験で、必須脂肪酸を同時に与えなかった場合の高コレステロール血症や血管病変が生じた説明ができる。


話は少しずれるが、豚や牛に多い飽和脂肪酸であるステアリン酸は、必須脂肪酸欠乏状態でもLDL-Cレベルに変化をもたらさない事が報告されている。



必須脂肪酸と過剰摂取


リノール酸は体内でその分子は延長し、不飽和化されてアラキドン酸になる。

要するに、大量のリノール酸の摂取は身体中をアラキドン酸で充満させ、炎症やアレルギー傾向を高めてしまう。

バイブル(食品聖書)導入10年後のアメリカを悩ましている様々な病気は、一部には大豆、コーン、ベニバナやひまわりオイルのリノール酸摂取に起因するようだ。


トランス脂肪酸の有害性

多くの疫学研究は、工業的に合成したトランス脂肪酸を含む食品によって様々な疾患の原因となる事、あるいはその可能性を明らかにしている。

大豆油(サラダ油)に豊富に含まれるリノール酸やオレイン酸由来のトランス脂肪酸が原因と考えられる。トランス脂肪酸が細胞膜の脂質組成を変化させ、機能異常を来たすことが原因と推測されている。

トランス脂肪酸が多く含む食品を大量摂取する米国、欧州では心臓病、肥満、乳がんの発生率が高く、ココナッツオイル主体の食生活の東南アジア、欧米食が優位でない地域では低いことが報告されている。

2003年、デンマークの栄養委員会は、トランス脂肪酸が関与する健康被害を調査研究し、

血管炎、動脈硬化症、心臓病、早産、
がん(乳がん、大腸がん)、アレルギー、
2型糖尿病、肥満

に、トランス脂肪酸摂取が関与していると報告している。





  • ?±??G???g???[?d????u?b?N?}?[?N???A

0 件のコメント :

コメントを投稿